自動車大手ダイムラー・クライスラー(DaimlerChrysler)が、ベルリンで行われる株主総会で、社名を「ダイムラー(Daimler)」に変更します。
ダイムラー・クライスラーが、クライスラー部門の資産管理を行う持株会社「クライスラー(Chrysler LLC)」を設立し、その株式の80.1%を米投資会社サーベラスに売却してから2ヶ月、大物同士の事業統合で誕生した社名をあっさりと変更してしまいます。
ドイツの「ダイムラーベンツ」という高級ブランドと、アメリカ・ビッグスリーの一角「クライスラー」が事業統合したのは1998年。
これにより誕生した「ダイムラー・クライスラー」は、ゼネラル・モーターズ 、トヨタ、ルノー・日産連合、フォード・モーター、フォルクスワーゲンとともに、世界6大グループの一つとなりました。
ダイムラー・クライスラーが擁するブランドも、メルセデス・ベンツ、マイバッハ、スマート、クライスラー、ダッジ、ジープの6つありました。
それにしても「ダイムラー・クライスラー」で並んでいるブランドを改めて見ると、「何で、ダイムラーはクライスラーと事業統合したんだろう?」と思ってしまいます。
メルセデス・ベンツは別格としても、マイバッハ、スマートもメルセデスイメージに同調した存在感が十分あります。
一方のクライスラーブランドには、ダッジ・バイパーやジープ・グランドチェロキー等、個々で見ると個性あふれる車が多くあるものの、メルセデスのイメージとはミスマッチな感じがします。
ダイムラーの首脳陣も、自分たちとは異なる文化を取り入れて活性化を図ろうと考えたのかもしれません。
しかし、初年度こそ業績が上がったものの、それ以降クライスラーは低迷、結局多くの人の予想通りクライスラー部門は売却されてしまいました。
昔、ダイムラー・クライスラーと資本提携していた三菱自動車は、2005年に提携を解消していました。
三菱自動車のリコール隠しに始まった相次ぐ不祥事が解消の原因でしたが、それ以降三菱自動車は軽自動車アイ、パジェロ、デリカD5、ギャランフォルティスと立て続けに新車を発売し、業績回復傾向にあります。
今回のクライスラー売却の影響も受けておらず、まさしく「災い転じて福となす」といった感じです。
それにしても、自動車メーカーの資本提携はこれを機に解消の方向に向かうのか、それとも中国等新興国のメーカーを交えた新たな提携が増え続けるのか興味深いところです。
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