シャープとパイオニアが業務・資本提携を発表 パイオニアの復活なるか



シャープの片山幹雄社長とパイオニアの須藤民彦社長が都内で記者会見を開き、業務・資本提携することで合意したと発表しました。

両社は株式を相互に保有し合うほか、次世代DVD、ネットワーク関連、カーエレクトロニクス、映像の4分野で提携し、企業価値向上を目指します。

株式持ち合いにより、シャープはパイオニア株の約14%を保有する筆頭株主になります。

提携の背景にはパイオニアが、価格下落が続くプラズマディスプレー分野への過剰投資による経営不振から脱却を模索していることもあるとみられています。

シャープは、エレクトロニクスデバイス・製品のデジタル化の進展により、電機メーカーをめぐる市場状態は厳しくなり続けているとし、業務提携により製品の差別化を図り、経営の向上を目指す方針を明らかにしました。

シャープは液晶ディスプレイの草分け的存在で、1973年に液晶ポケット計算機を世界で最も早く発売した企業のひとつです。


以前から噂されていた、液晶国内最大手のシャープと音響映像(AV)機器大手のパイオニアの資本・業務提携が実現しました。

パイオニアは優れた技術を持っているとされながら、販売面で苦戦が続いていました。

今回の資本提携も、シャープにイニシアティブを握られているといった感が否めません。

実際、12月20日にシャープがパイオニアの第三者割当増資3000万株(414億円)を引き受け、議決権比率で14.69%を保有する筆頭株主になる見込みです。


電機業界6位のシャープに対し、パイオニアは9位となっていますが、その体力には大きな差が付いています。

従業員数がシャープ約4万9000人、パイオニア約3万8000人とイメージほど差がないのに対し、売上高はシャープ3兆1277億円に対しパイオニアは7971億円、当期利益にいたってはシャープ1017億円の黒字に対しパイオニアは67億円の赤字と、その差は歴然です。


パイオニアと言えば、レーザーディスクプレーヤーが思い出されます。

とんねるずをキャラクターに使用したCMもインパクトがあり、パイオニアブランドのイメージ向上に貢献しました。

元々、パイオニアはオーディオに強く、プロジェクトやニュープロジェクトといったコンポシステムにも憬れたものでした。

更にカーオーディオ分野でのカロッツェリアブランドの強さは今も変わりません。

思えば、当時F1のフェラーリドライバーだったジャンアレジが、京都の街をカロッツェリアのナビで疾走するという想定のCMで、カーAVでの不動に地位を築いたのかもしれません。


このようにパイオニアは、それぞれの時代に強力な商品力でその存在価値を示していました。

現在も黒を引き立たせる映像技術を持ったプラズマディスプレイTVのKURO等、パイオニアは独自の商品力を有していますが、昔に比べ世間へのアピール力に欠けていると感じるのは、私だけでしょうか。


液晶TVの雄、シャープと提携したことで、今後パイオニアは液晶テレビも販売していくことになります。

確かに薄型テレビ市場は現在、金額ベースでその8割を液晶テレビが占めています。

しかし、液晶とプラズマ両方を販売することで「かえってパイオニアの個性が無くなり、営業面に悪影響を及ぼすのではないか?」と、妙な心配をしてしまいます。


それにしても電機業界は、日本ビクターとケンウッドの経営統合に向けた動きに続き、今回のシャープとパイオニアの資本提携と、業界再編の動きが本格化してきました。

シャープの片山社長も、電機メーカーの提携や統合は今後も避けられないとの見通しを示しています。



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