マクラーレンの内部抗争 ハミルトンのアロンソへの批判にロンデニス取り合わず



F1マクラーレン・メルセデス(McLaren-Mercedes)のロン・デニス(Ron Dennis)代表は17日、ベルギーGP決勝で所属するフェルナンド・アロンソ(Fernando Alonso)がチームメイトであるルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton)のコースを塞ぎ、その結果コースアウトしたハミルトンがアロンソを批判したことについて言及し、この件を特に問題視しない姿勢を明らかにしました。

ドライバーズランキングで首位に立ち4番グリッドからスタートしたハミルトンは、レース開始直後の第1コーナーで3番グリッドからスタートのアロンソにコースを塞がれ、コースアウトしました。

ハミルトンは、その後盛り返すことができず4位で終え、3位を獲得したアロンソにドライバーズポイントで2ポイント差に詰め寄られました。

レースはフェラーリ(Ferrari)のキミ・ライコネン(Kimi Raikkonen)がポール・トゥ・ウィンで優勝を飾ったが、その後の話題は必要以上にコースを塞いだとしてハミルトンがアロンソがに激怒したことに集中していました。

この件に関してロン・デニス代表は「全く心配していない。彼らはレースをしている。もし2台が違うチーム同士のことだったら問題視したりしないだろう。全く問題ない。フェルナンドとルイスのように年間王者を争う偉大なドライバーがチームに2人もいれば、ベルギーGPのコーナーで見られたような駆け引きは起こり得ることであり、それは彼らが強い競争心を有している結果であると言える」とコメントし、アロンソのコース取りが許容範囲内であったとしてこの件を問題視しない構えを見せました。

これに対し、ハミルトンは「過去2,3年F1を見ているが、フェルナンドは常に自分が平等に扱われていないと不平を漏らしていた。だが彼は僕の走行を邪魔してコースアウトさせた。間違いなく故意だった。この目で見たんだ。もし僕がコースアウトせずにあのままポジションをキープしていたら衝突していただろう。これがフェアだとは思えない。コース上では全レーサーが余裕を持って走行していたのに、僕は何とかしてコースアウトして接触を逃れたのだから」と、アロンソのベルギーGPでの行為は不当なものであり、偽善的であると主張しています。

なお、アロンソは「我々は3番グリッドと4番グリッドからスタートしたので、第1コーナーに同じタイミングで到着したのは単なる偶然だった」と一貫してこの件がどのような意味においても論争に値するものではないとしており、ロン・デニス代表と同様に日常的に起こる出来事だと異論を唱えました。

もし一連のスパイ疑惑により2007年シーズンのコンストラクターズポイントが剥奪と1億ドル(約114億円)の罰金がマクラーレンに科されていなかったら、ロン・デニス代表はアロンソの行為について異なる見解を示していたかもしれません。

コンストラクターズポイントを気にする必要がなくなった今では、ロン・デニス代表は「マクラーレンの両選手はドライバーズランキングで現在1位と2位につけているので残り3戦を楽しみにしている。我々は熱心に仕事をし、07シーズンはマシンと共にレースで100%の信頼性を示してきたので、チーム全員で残りのシーズンを楽しみたい」と、スリルに満ちたシーズンのクライマックスを一歩引いた立場で楽しみにしている様子を窺わせています。



それにしても、あの第一コーナーへの飛び込みでのコースアウトについては、意見の分かれるところです。

しかし、個人的見解としてはアロンソのコース取りにはハミルトンを押し出そうという意図が感じられました。


あまり技術的なことは分かりませんが、今年のF1は例年以上にサイド・バイ・サイドの攻防が多くなったような気がします。

特に目立つのがホンダのジェイソン・バトン。

今年のホンダは、意欲的に取り組んだニューマシンに空力面の問題があり苦戦しています。

バトンも中位グループでの走行を余儀なくされていますが、サイド・バイ・サイドでの手に汗握るバトルを、多くのレースで展開しています。

バトンのすごいところは、サイド・バイ・サイドをひとつのコーナーで終わるのではなく、幾つかのコーナーに亘って繰り広げるところ。

もちろん、相手方のドライバーも優れていて初めてあのようなバトルが出来るのでしょうが、バトンの冷静かつスポーツマンシップに則った走りは、「すばらしい!」の一言に尽きます。


アロンソは、あのミハエルシューマッハを倒してワールドチャンピオンを獲ったドライバーです。

当然、バトンと同等以上のドライビングテクニックを持っているはず。

そう思うと、あの第1コーナーでもハミルトンの居場所を計算しつつ、コーナーを駆け抜けることが出来たのでは、という気がしてなりません。


次回はいよいよ富士スピードウェイでの日本GPです。

長いストレートでは、多くのオーバーテイクが予想されます。

お互いの技術を知り尽くしたもの同士、「さすがF1パイロット!」と思わせるような手に汗握るバトルに期待です!


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