マクラーレンが、今シーズンのポイント剥奪+罰金1億ドルで苦境に



マクラーレンが、今シーズンのポイント剥奪+罰金1億ドルで苦境に

フェラーリ(Ferrari)チームの機密情報が、ライバルチームのマクラーレン・メルセデス(McLaren-Mercedes)へ流されたとされる一連のスパイ疑惑で、国際自動車連盟(Federation Internationale de l’Automobile:FIA)は、今シーズンのコンストラクターズポイント剥奪と1億ドル(約114億円)の罰金を、マクラーレンに科しました。

FIAは、マクラーレンが780ページにおよぶフェラーリの極秘文書を所有していたという申し立てを受け、13日にフランスの首都パリで開かれた世界モータースポーツ評議会(World Motor Sport Council)に、マクラーレンの代表を務めるロン・デニス(Ron Dennis)氏ら関係者を召集しました。

マクラーレンは、2007年シーズンのコンストラクターズポイントの剥奪と1億ドルの罰金を科せられましたが、チームのドライバーであるルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton)とフェルナンド・アロンソ(Fernando Alonso)のドライバーズポイントの剥奪は行われません。

元フェラーリのパフォーマンスデレクター、ナイジェル・ステップニー(Nigel Stepney)氏から、マクラーレンのチーフデザイナーのマイク・コフラン(Mike Coughlan)氏に極秘情報が漏らされたという「スパイ疑惑」は、2007年7月始めから騒ぎ立てられていました。

7月の終わりには、FIAがコフランが情報を所有していたことについて有罪としながらも、何の処分も下されていませんでした。
この決定にフェラーリは不満を漏らし、新たな証拠が発見されればFIAに上訴する構えを見せていました。

そんな中、9月7日から9日に行われたイタリアGP(Italian Grand Prix 2007)を前に、FIAは新たな証拠を発見したことを発表すると同時に、マクラーレンチームの関係者の聴取を行うことを発表していました。

新たな証拠は英新聞のタイムズ(The Times)紙によると、アロンソやマクラーレンのテストドライバーのペドロ・デ・ラ・ロサ(Pedro de la Rosa)、そしてコフランやステップニー氏の電話や電子メールでの通信記録とされています。

マクラーレン側は一貫して無実を訴えており、今シーズンのレースに臨んでいるマシンであるMP4-22は、この機密書類の情報を一切使用していないと主張しています。


それにしても、F1ファンにとっては本当に痛いニュースです。

これで、今シーズンのコンストラクターズチャンピオンは、フェラーリにほぼ決定しました。

今シーズン、一番速いマシンは間違いなくMP4−22でしょう。

マクラーレンが、MP4−22には機密書類の情報を一切使用していないと主張している中でのポイント剥奪は、なんとも後味の悪いものです。

フェラーリがコンストラクターズチャンピオンを獲っても、素直に喜べませんね。


それにしても来期以降のマクラーレンが心配です。

マクラーレンは今季の獲得ポイントに応じて、数十億円のチーム分配金を受け取れる見込みでしたがゼロになります。

実際に支払う罰金は1億ドルから分配金減額分を差し引いた額となります。

いくら資金力豊富なチームとは言え、間違いなく痛い裁定でしょう。

来期のドライバーも心配です。

特に、アロンソには、早くも移籍の噂もあります。

まあ、トヨタに来るのなら許せますが・・・。


最大の心配の種は、来期以降のマクラーレンの処遇を、今年12月に再び協議するという話です。

来シーズン、マクラーレンを出場停止処分にするといった事態に陥れば、マクラーレンの存続自体が危ぶまれる状況になるかもしれません。

マクラーレンが、F1の名門と言われながら姿を消したロータスやブラバムのようにならないように、祈るばかりです。



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マクラーレン、2007年ポイント剥奪と罰金1億ドル
Excerpt: FIAの声明全文 2007年9月12日パリで開催された世界モータースポーツ評議会
Weblog: 何のイミもない日記
Tracked: 2007-09-15 11:51
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